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春から初夏へ、季節がゆっくりと移り変わるこの時期。
街の空気も、どこか軽くなってきた気がします。
柏の住宅街にひっそりと佇むフレンチ、trois filsも、そんな季節の流れとともに、少しずつ表情を変えています。
2025年4月にオープンしてから約1年。
“気取らずに楽しめるフレンチ”として、日常の延長にある少し特別な時間を提案してきました。
ナチュラルワインと、旬の食材を軸にした料理。
どちらも派手ではないけれど、ちゃんと余韻が残る。そんな店でありたいと思っています。
最近は特に、「この時期だからこそ」の食材が面白い。
例えば、ホワイトアスパラ。
ただ甘いだけじゃなく、土の香りやほろ苦さまで含めて春を感じる食材。
火入れの加減ひとつで印象が大きく変わるからこそ、シンプルに、でも丁寧に。
そして稚鮎。
まだ若く、内臓の苦味もやわらかいこの時期の鮎は、軽やかな香ばしさと青いニュアンスが魅力。
ワインと合わせるなら、少しだけ遊びを効かせても面白い。
山菜も同じ。
クセや苦味をどう扱うかで、料理の方向性が決まる。
無理に整えすぎず、そのままの輪郭を残しながら皿に落とし込む。
このバランスが、今のtrois filsの一番楽しいところかもしれません。
料理は、素材ありき。
柏や近隣の農家から届く野菜や、全国から届く魚や肉。
“自然の作物”という考え方をベースに、その日の一皿を組み立てています。
だからこそ、メニューは固定しすぎない。
コースも、アラカルトも、その日の食材や気分で少しずつ変わる。
その“揺らぎ”を楽しんでもらえる方には、きっとハマると思います。
ワインも同じです。
常に決まったラインナップではなく、その時々で入れ替えながら。
グラスでも数種類用意しているので、料理に合わせて少しずつ飲むのもおすすめです。
そして、これから迎えるゴールデンウィーク。
5/1〜5/6は休まず営業します。
連休の中で、どこか一日くらいは、少しゆっくり食事をする時間をつくってもいいんじゃないでしょうか。
遠出もいいけれど、あえて近場で過ごす贅沢もある。
時間をかけて食べて、飲んで、会話する。
そういう時間の中にしかない豊かさも、確実にあると思っています。
trois filsは、席数も多くありません。
カウンターとテーブル合わせて13席ほどの小さな店です。
その分、一皿一皿や、お客様との距離感を大切にしています。
なるべくお断りすることのないように準備はしています。
とはいえ、確実にご案内するためにはご予約をおすすめしています。
春から初夏へ。
食材も、空気も、少しずつ変わるこの季節。
今しかない一皿を、今のタイミングで。
ふらっと一杯でも、しっかり食事でも。
それぞれの過ごし方で、気軽に楽しんでいただけたら嬉しいです。
皆さまのご来店、心よりお待ちしております。
